入場者数10年間のトレンド

平成13年以来、7年連続の減少

2008年2月21日
 

 今年2月1日に2007年の入場者数を報告したが、営業173コースの合計は前年度より3万3,000人少ない約394万人となった。この10年間で最も低い数字である。

  07シーズンは雪解けが早く、3月から31コースがオープン、4月も大幅に営業日数を伸ばしたが、以後、6月を除いて毎月前年割れとなり、営業日数が631日間も伸びたのに3万人以上も落ち込むこととなった。

 下図は173コース平均の営業日数(平均営業日数)と1ゴルフ場の一日当りの入場者数(一日当り入場者数)を示したものである。

  この10年間、営業日数はおおむね211日で推移しているがその年によってバラつきがある。しかし、一日当り入場者数は、一貫して右肩下がりで推移している。この図からいえることは、営業日数は入場者数の多寡にそれほど大きな役割は果たしておらず、ゴルフプレー回数のトレンドは確実に下降している、ことである。

  「プレー回数の減少」というトレンドは、低迷を続ける経済状況が大きな要因の一つである。また、ゴルファーは少しの雨でも簡単にキャンセルするようになり、ゴルファー気質の変化も関係していそうだが、このいずれも短期的に、あるいは一ゴルフ場単位では如何ともし難い側面がある。

  しかし、同じ条件下で伸ばしているコースもある。例えば、新千歳CC、新奈井江CCなどは2年連続して二桁の伸び率を示している(2007年ランキングを参照)。数字を子細に眺めれば見えてくるものがきっとあるはずだ。