●御前水ゴルフ倶楽部、7月28日から営業を開始

  御前水ゴルフ倶楽部を運営する株々リゾート開発の会員有志が申し立てていた会社更生法が6月29日付けで札幌地裁から更生手続きの開始決定をうけたことにより、7月28日から営業を開始した。

 株々リゾートは、昨年3月に負債22億8000万円を抱えて札幌地裁苫小牧支部に民事再生法を申請していた。しかし、蔦森清克代表など旧経営陣がそのまま経営を続けることに、会員らは反発。有志が集まって「会員の権利を守る会」が結成され、今年3月の債権者集会で民事再生計画案が否決された。
 
 「守る会」有志らは、旧経営陣を排除できる再建を目指し、3月中旬に札幌地裁に会社更生法を申し立てたが、その時点ではスポンサー候補が見つかってなかったため、札幌地裁は資金不足で更生計画を作成する見込みがないとして4月下旬に申し立てを棄却する決定を出し、再開の見通しが立たない状況になっていた。
 
 「守る会」は札幌高裁に即時抗告、その間にスポンサー候補としてOGIホールディングス(東京都港区)の子会社、潟Aイランドゴルフを選定。上申書を提出し6月2日に高裁は地裁の棄却決定を差し戻す判断を示し、その後1週間で地裁は再建見込みがあるとして更正手続きの開始決定を下した。

 運営は、潟Aイランドゴルフが更正管財人の橋本・大川法律事務所の大川哲也弁護士の指示により行っている。

 7月20日にゴルフ場を訪れると、コースやハウス内の清掃が始まったばかりのようで、超短期間でのオープンとなった。
 プレースタイルは前金制で、主にセルフだが3人のキャディも確保。風呂は点検・整備中のため使用できず、レストランも現在は営業していない。また、会員に対する告知も2〜3日前に行うなど、まさに暫定的営業。

 潟Aイランドゴルフの責任者は「約半年間、人の手が入らなかったため芝も荒れているが全力でメンテナンスを行っている。今後は会員の方々とじっくり相談して、会員や地元の方々の支援をいただきながら力を合わせてインターナショナルなクラブを目指したい」と抱負を語った。

 OGIグループは栃木、山形に現在3コースを保有しており、御前水ゴルフ倶楽部の正式スポンサーとなれば4コース目となる。

 


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