●民事再生
グランクリュゴルフクラブ

   グランクリュゴルフクラブ(常呂郡端野町)等を経営する潟Oラウンズ(東京・勝田栄緒社長)は2008年3月19日までに、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、再生手続き開始の決定を受けた。負債総額は232億円。
 3月22日に債権者説明会が行われ、再生はプレパッケージ型で、韓国企業の「英(ヨン)物流」が出資するノーザンアーク(東京、永田仁社長)が事業を引き受けるというもの。
 ゴルフ場は4月19日にオープンする予定で、パートを含む93人の従業員のうち大半はノーザンアークが引き継ぐとのこと。また、支配人はノーザンアーク北見支店の菅波知治氏が就任する。
 ノーザンアークは英物流が全額出資し3月26日に設立。英物流は1977年に設立された韓国でたばこや自動販売機を取り扱う商社で、2007年の売上高は約280億円。

 このプレパッケージ型事業再生法とは、2003年から経済産業省が提案している事業再生のメカニズムで、事業に変調が生じ始めた段階で問題を先送りすることなく企業自らが事業再生への取組に着手すること、そして過剰債務構造に立ち至った段階では、用意された法制度や金融の手段を活用しながら迅速に事業再構築を行うことである。
 代表的なものとして、先に事業引き受け先を決めてから民事再生を行うもので2003年5月のザ・ノースCCが同様の手法をとっている。
    

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