道内のゴルフ場165コース

前年比6コース減だが・・・
2009年6月10日

 北海道のゴルフ場は平成19年に174コースあったが、平成21年5月末時点で165コースと大幅に減り、特に今年は昨年と比べて6ヶ所のゴルフ場が閉場した。以前は、たとえ経営破綻に陥ったとしても、ほとんどのゴルフ場が経営交代などによって営業継続されてきたが、今回はその道筋がなかなか見えてこない。

 平成19年から20年にかけて、函館大沼プリンスGコース、羊蹄CC、遠軽ロックバレーGCの3コースが閉場している。羊蹄CCと遠軽ロックバレーGCは、コースメンテナンスは行っているものの開場の目処は立っていないという。


 下表は5月末時点で休業しているゴルフ場である。このうちレラGCとクレインCCは後継者を探しているがまだ決まっておらず、アラン・チャールズG&リゾート 羽幌オロロンCCについては、連絡が取れない状況で、今後については全く不明。
 また、羊蹄CCの他に函館よこつGC、登別GCを所有する加森観光グループでは、函館よこつGCを売却、登別GCについては採算性の厳しさを理由にクローズして様子を見るとのことである。

平成21年閉場したゴルフ場
ゴルフ場名 開場 備考
函館よこつGC 昭和47年 不動産売買の大手町地所鰍ノ売却、今後の使途未定。
レラGC 平成5年 採算が合わないため閉場。後継者を探している。
アラン・チャールズG&リゾート 平成3年 電話が取り外されている。韓国系の北星ゴルフグループが経営していたが連絡がつかない。
登別温泉GC 昭和36年 採算が合わないため閉場。機械類を撤去、今後の目処は立っていない。
クレインCC 平成16年 2008年9月28日をもって営業終了。後継者を探しているが決まっていない。
羽幌オロロンCC 昭和48年 2009年から電話、FAXが取り外されており連絡が取れない。旧メンバーは近隣(増毛GC、留萌CC)ゴルフ場に流れているとのこと。

 一方、昨年末から年初にかけて、紋別CC(自己破産)と日高国際CCが閉鎖の危機に見舞われていたが、いずれも地元有志が破産管財人やゴルフ場所有者から施設を借り受ける形で営業を再開しており、日高国際CCは、「ひだかの森ゴルフコース」という名称に変更して、パブリックコースとして営業している。

 ユニオンジャックGCとイアン滝川GC、ハッピーバレーGCは6月10日時点で営業しているが、ユニオンジャックGCは6月2日に147百万円で特別売却されている。買い手については現在の運営者も知らされていないとのことである。また、イアン滝川GCは5月に約70百万円で競売に付されていたが買い手がついておらず、ハッピーバレーGCもゴルフ場運営部門を会社分割して特別清算手続きに入っている。

 加えて、4月2日に死亡事故を起こしたル・ペタウゴルフは、5月25日からクラブハウスを閉鎖してマスター室で受付を行う完全セルフプレーとなるなど、2009年の北海道のゴルフ場業界は、暗い話で始まった。